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ベンジャミンフルフォードからのメッセージ
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今の世界情勢にまつわるアジアの金と欧米の密約の歴史Add Star

ベンジャミン・フルフォードの国内外金融ウラ事情レポート(≪2012/07/16号 VOl.183≫)のリポストです。
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現在、世界の水面下で行われている欧米銀行団に対する裁判準備やアジア
欧米の交渉について説明する時、なぜ中国インドネシアフィリピンなどの
アジア諸国の金(ゴールド)が焦点となるのか、なぜアジアにはラップにかけ
られたまま蔵で眠らされている印刷済みのユーロ札やドル札が大量に存在して
いるのか、を先ずは整理しておく必要がある。これらに対する理解を抜きに
して、いま進行する本当の世界の情勢を知ることは出来ないからだ。
そこで今号では、世界にいま起きている変化、今後起きうる変化を知る上での
前提として、これまで公に語られることのなかった金融についての歴史や常識
では理解しがたい現状の背景をまとめておこうと思う。



アジアと欧米の隠された金融の歴史】

まず初めに、世界の中央銀行中央銀行と言われているスイスBIS(国際決済
銀行)設立期にまつわる隠された歴史から簡単に説明していきたい。

スイスが中立的な世界の金融センターとなるまでの歩みは1307年10月13日の
金曜日から始まった。この日は、フランス王フィリップ4世が数百名にのぼる
テンプル騎士団の指導者や騎士たちに不当な罪を着せ、弾圧のために突然の
一斉逮捕を敢行した日である。

この時代、テンプル騎士団は 聖地防衛や巡礼者の保護を担う騎士修道会として
王族や貴族階級、入会者などから多くの寄付を受け、その莫大な資産を運用して
独自の金融システムを確立、巡礼者の預金証を作成したり各国の王様に戦争資金
を貸出すなど、今でいう国際銀行の役割を果たしていた。その資産を狙って弾圧
に乗り出したフィリップ4世はテンプル騎士団から多くの資産を奪い、さらには
彼らを異端審問にかけて拷問にかけたが、それでも彼らが持つ全ての資産を見つ
けることは出来なかった。

その後、彼らの資産の一部は密かに弾圧から逃れたテンプル騎士団のメンバーに
よってスイスへと運ばれた。スイスは山々に囲まれていて、軍隊が外から攻め
込みにくい地理的条件が備わっていたからだ。スイスへと逃れたテンプル騎士団
の騎士たちはこの地で薔薇十字団(Rosicrucian)となり、それ以降は全ての戦に
対して中立的な立場をとることを表明した。その時以来、スイスはその精神を
貫き、豊富な資産をもとに各国間の対立構図に対してしがらみを持たない中立的
金融特区となっていった。

そして14世紀に入った頃、スイス銀行団は国際銀行業務の順調な拡大と共に
アジアの王族たちから金(ゴールド)を借りるようになっていく。アジア王族
スイスが各国に対して中立な立場を表明していることに信頼を寄せて金
(ゴールド)の貸出しを認めたわけだが、そこにはアジアと西欧の間で行われ
てきた何千年にも渡る交易の歴史がさらなる背景として潜んでいた。
長い間、『アジアからは絹や焼き物、スパイスなどが欧米に渡り、輸出品があまり
無い欧米からは代わりに金や銀、宝石などがアジアへと流れる』といった構図が
生じていたため、欧米全体の金(ゴールド)の保有量には物理的に限界がみられ、
逆にその当時のアジア王族たちが保有する金の量は膨大なものとなっていた。

それ程に途方もない富を手にしていたアジア王族たちは、その資産を使って
ある長期計画の実現を目指していた。というのは、彼らはかねてから『各国の
王様同士の対立を解消して世界に平和を築くためには 最終的に世界統一政府
樹立する必要がある』と考えていて、それを実現させるために 全ての王家の血
を引く人間、つまりは 世界統一政府の資金源となる莫大な資産を管理する正統
な後継者を誕生させようと構想を練っていた。

そうして実際に、世界でも有力な128王族の長男と長女を政略結婚させて64人
の後継者を誕生させ、それと同じ工程を繰り返して32人、16人、8人、4人…
と。そうして、最後に128王族全ての血を引く1人の人間を誕生させた。
こうして生まれたのがインドネシアスカルノ大統領だった。
彼らの計画では、そのスカルノが血族会議の頭となって最終権限を保持し、国連
のような各国の代表が集まる機関を一般人類の国会議会として位置づけようと
考えていた。つまりは、現在の日本やタイ、英国などのように、王様もしくは
天皇が歴史や伝統、最終的な多くの権限を担いながら、日常の政(まつりごと)
国会に委ねる、といった構造を世界政府の基礎に考えていたのだという。

アジア王族たちは そうした独自の計画を進行させながらも、様々な思惑の中で
彼らの膨大な資産の中からロックフェラーロスチャイルドにも金(ゴールド)
を貸し出すようになる。ちなみに、アジア王族が彼らに貸した金(ゴールド)を
元手にして米連銀は設立されている。例えば、ロックフェラー一世にその資金
となる金(ゴールド)を提供したのはフィリピン王族とスペインの王族の流れを
汲むモンカドという人物であり、ロスチャイルドに金(ゴールド)を貸したのは
中国王族であった。

また1919年第一次世界大戦において敗戦したドイツベルサイユ条約により
連合国側に金10万トンという巨額の賠償金支払いを命じられた際にも、ドイツ
インドネシアなどのアジア王族から度々その支払いのための金(ゴールド)を
借りていた。何より、欧米にはそれだけの量の金(ゴールド)が存在しなかった
からだ。

BISは当初、そのベルサイユ条約に定められていたドイツの賠償金支払いの取り
扱いを主な目的として 1930年中立国であるスイス設立されたわけだが、
BIS設立の時期には 他にもアジアと欧米の間で 実に様々な国際条約が秘密裏に
結ばれていた。
そうした状況に至ったのには、1929年10月24日にニューヨーク証券取引所
株価が大暴落したことにより発生した当時の世界恐慌が深く関係している。
欧米諸国が その経済不況に対処するための金(ゴールド)をアジアから借りる
(あわよくば盗む)必要に迫られたからだ。

例えば1934年、その恐慌の影響でアメリカが事実上の破綻を迎えた時、米連銀は
経済再建のために中国を含む複数のアジア王族から大量の金(ゴールド)を借り
ている。そして、その時にアメリカがその担保としてアジア王族に差し出した
ものが、一般アメリカ市民の労働力だった。以前(2012/6/11号 VOl.178)にも
述べたように、1936年以降、この密約によりアメリカでは子供が産まれると同時
社会保障番号Social Security Number)が発行されるようになり、それを
もとに現在でもアメリカ人の一生分の労働力を担保として1人当たり30万ドルの
債券が発行されている。これは、ロックフェラー一族とロスチャイルド一族、
両家それぞれの人間から聞かされた話だ。

またその頃、ナチドイツアジア王族から借りた金(ゴールド)を軍資金として
第二次世界大戦に向けた武装化を始めていた。さらにナチドイツを支援した欧米
の富豪たち、例えばブッシュロックフェラーモルガン財閥なども、基本的
にはアジア王族に借りた金(ゴールド)を流用してナチスに資金を提供していた。


30年以降、ドイツの賠償金支払いについては勿論、そうしたロックフェラー
ロスチャイルドなどを含む欧米とアジア王族とのやり取りも 全てBISの帳簿
に記録されている。



【国際金融覇権の行方】

そうした隠された歴史の中で、天文学的数字が記載された債券は大量に発行さ
れることとなり、それらは実際に現在もアジア各地に存在している(ただし、
それ以上の数の偽造債券も存在している)。そして今なお、米連銀がドルを発行
する際、欧州中央銀行ユーロを発行する際には、借りた金(ゴールド)の利息
やツケの支払いの一部として 印刷されたドル札やユーロ札がアジア各地の債権者
のもとに送り込まれている。
しかしながら、そのドルやユーロはラップに包まれたまま蔵で塩漬けにされた
状態で積み上げられ、欧米勢にしてみても『そのお札が実際に使われることなど
永遠にないだろう』とタカを括っていったし、これまでに発行された巨額債券
アジア勢に換金させるつもりなどなかった。

ところが、以前とは違い欧米がアジア経済力や軍事力で押さえつけることが
出来なくなった今、そのアジア勢が『我々には、その塩漬けされた資金を使う
権利があるではないか、多くの債券が満期を迎えているではないか』と主張を
始めている。こうした動きが加速したのは9・11の少し前からだった。しかし
それを認めてしまえば国際金融のバランスはアジアへと極端に傾き、これまで
国際金融を握ることで権力を拡大してきた欧米の権力者たちは 一気に世界の
覇権を失うことになる。

そこで彼らは9・11自作自演テロを引き起こし、以前から計画していた第三次
世界大戦に向けて急速に邁進し始めた。自らの権力が失われる前に、世界を混乱
の渦に陥れ、アジアも潰して、彼らの理想郷である「新世界秩序」に基づいた
世界統一政府を早々に実現させようとしたわけだ。しかし、アジア勢に続いて
彼らに対する反対勢力は増え続け、水面下では世界金融戦争が勃発、その戦いは
欧米「金融危機」という形となって表面化した。

このことで欧米勢は追いつめられ、その過程で内部分裂を繰り返し、ようやく
その大部分の派閥が 世界中の反対勢力に対する和解交渉に乗り出したわけだが、
そんな中でも世紀末思想を持つ一部勢力は、恐怖を武器に再び世界を支配しよう
と企てて最後の悪足掻きを続けている。

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いずれにしても、欧米の権力層にはまだ 世界人類を恐怖に陥れるだけの力は
残されている。欧米勢の大部分が和解交渉に乗り出したとは言っても、その
状況は彼らに一般人類が人質にとられているようなもの。その為、これからの
時代が彼らにとってもより良い未来となるような円満な解決策を模索する必要
がある。そこでホワイトドラゴンを始めとする反旧体制側が出している提案が、
『新金融システムを発動させる際に新たにつくられる国際通貨を、アジア
欧米の間で五分五分に振り分けて世界全体の再出発を図る』という妥協策だ。

ともあれ、新しい金融システムが始まり、世界に資金が潤沢に回り出せば、
今までに類を見ない程の世界好景気が始まるのは間違いない。


                   Benjamin Fulford
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